小島てつを「人生が見えるから俳句(時々短歌)は面白い」ブログ版

最近、最新の優れた俳句(短歌)を紹介し、俳句(短歌)の幅の広さ、その奥深さを堪能していただけましたらありがたいです。これをきっかけに俳句(短歌)を作る人がふえてくれたら、最高です。

カテゴリ: 俳句 花

花の雨ほのかに灯るカフェの窓  柴田南海子

句集「朝さくら夕さくら」より。今年は桜の開花どき雨がよく降った。雨は風を呼ぶから、はらはらと桜は花びらを散らしてしまう。筆者の住む埼玉県は、今日4月3日現在桜の花はもういくらも残っていない。今年は自粛自粛で遠出しなかったが、地元の桜はよく見た。さて掲句、さ

遠山のあの色まぎれもなく桜 伊藤トキノ

今年の桜は、新型コロナウィルスの影響で、花見されることもなく、散ってゆくしかない。桜もなんとなく寂しそうである。花の美しさは例年と変わらないのだが、今年はそう思うのである。さてこの句、遠くの山の中腹あたり、はっきりと桜のいろが塊になって見えたという句。「

十六歳は時限爆弾花ぐもり  大高 翔

十六歳というと高校1〜2年生ぐらい、もっとも多感な時である。自分に目覚め、将来を考えはじめる。大人になりきれない年代だから、大人のごまかしがイヤだと思い、反抗してしまう。たれもが通った道であろう。その年代のもやもやを「花ぐもり」に仮託した。桜満開の頃の曇

ひと駅を歩いてみるか花の雨  矢野誠一

季語は「花の雨」、桜が咲いているころに降る雨のこと。晴れた空の下で味わいたい桜の花だが、無情な雨はゆっくり立ち止まることもままならず、花のことはやや脇に寄せられてしまう。それでも花見の客は多いのであろう。駅までの道は、人、人、人で混みあっている。雨であれ

おくれ来し人のまとひし落花かな  山本洋子

落花はいうまでもなく落ちてきた桜の花びらのこと。「おくれ来し人」とは、遅れて来た人のこと。パーティーかなにかの会合、あるいは花見の宴に遅刻して現れたその人ということだ。その人、よく見ると、肩などに桜の花びらが付いているではないか、という驚きがそのまま一句

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