「この作品にはたたく猫、たたかれる猫、ねそべっている猫たちが勝手な振る舞いをしている。猫たちを観察している作者は猫だましにあっているのかと思わせる。俳句もいろいろな人がそれぞれの作品を発表している。そんななか自分が佳しと思う作品を見極めることが大切だと、この作品を通して読者に示唆しているのかもしれない。」

なかなか面白い指摘だと思う。
句意も的確。猫の動きが見えるようだ。

これは「風の道」(大高霧海主宰)2020年9月号の、羽鳥つねをさん執筆の「現代俳句月評」の解説の一節である。


筆者は「俳句誌ちょい読みブログ」というのをやっている。
(  haiku-magazine99.blog.jp/  )
お送りいただいている俳誌を詳しく読んで、そのエッセンスをご紹介するというブログであるが、いろいろと発見があるのである。この文も、その折発見した。

羽鳥さんは、西池さんの猫の句の面白さを紹介しつつ、今の俳壇のバラバラの評価にまどわされない、自身の評価の眼を養うべきだと言っておられる。
猫の句のユニークさ、自分の眼を養うことの大事さ、共にその通りだと思った次第。
掲句は「俳句界」2020年4月号掲載。