その瞬間を想像することができる。
エスカレーターの一段に二人並んで乗ってきた。母と子かもしれない。
待っているのは父親か。
二人並んで来たが、開口一番、一緒に「暑いよー」と叫んだのだ。
その声。
そこにいる人間を、具体的には語らず、暑さが来た、という捉え方が面白いのである。
「青芝」2019年9月号より。
最近、最新の優れた俳句(短歌)を紹介し、俳句(短歌)の幅の広さ、その奥深さを堪能していただけましたらありがたいです。これをきっかけに俳句(短歌)を作る人がふえてくれたら、最高です。
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