小島てつを「人生が見えるから俳句(時々短歌)は面白い」ブログ版

最近、最新の優れた俳句(短歌)を紹介し、俳句(短歌)の幅の広さ、その奥深さを堪能していただけましたらありがたいです。これをきっかけに俳句(短歌)を作る人がふえてくれたら、最高です。

アーカイブ:2019年07月

「たら」「れば」の話延々日の永し     関川とみ子

一読、微苦笑を誘うような、よく見るどこにもある日常の一コマである。笑いを誘うといえば川柳を思うかたは多いと思うが、川柳の場合は哄笑、俳句の場合は微苦笑だと思っていただければよい。この句、笑いのなかに、季語「日の永し」がしみじみとした風情を醸し出している。

杖と佇(た)つ老夫の視野の遠桜    飯村寿美子

「私と佇つ」ではない。「杖と佇つ」である。そういうことで、作者は「夫」に対し、ある距離をおく。その夫は、桜の森の中に入っているのではなく、視野の中に遠桜としてある距離をとって桜を見ているのである。客観視した中でみえてくる桜はきっと理屈を超えて美しかったこ

寒禽(かんきん)や神木(しんぼく)齢(よわい)四百年     小山徳夫

寒禽は、冬に見受ける鳥たちの総称。季節がら、あまり活動的ではない。神木とは、神霊の宿る木。齢四百年というから、四百年を生きている神霊の宿った古木といことになる。この句鎌倉での作というから、鶴が岡八幡宮の石段左にある大銀杏のことを詠まれたのであろうか。樹齢

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