筆者も似たようなことを感じたことがある。ガガンボもそうだが、蚊やバッタなどの小動物の脚は、いとも簡単に取れてしまう。取れたとき、手にしているものは、さっきまでそれら小動物の脚だったものには間違いないのだが、いまは単なるモノになってしまった。そう思うとき、一抹の後悔がうまれる。私が脚をつかまなければ、こんなことにならなかったのに。
小動物は人間から逃れて生きているはずてある。脚を失って、どんなに不自由な生活を強いられているのか、人間には知るよしもない。
いろいろな思いのなかで、脚を見つめている作者がいる。
俳句あるふぁ 2007.8〜9