音ばかりでできた句であるところが面白い。
甘藍はキャベツの別名。青々としていきいきとががやくキャベツをその音から想像させてくれる。不思議な句だ。
キャベツの大きな本体を一気にまっぷたつにし、その2分の1になったキャベツを端から細かく切っていく動作が、描かれてた音によって見えてくる句である。
句集「一声」所収。
栴檀2019.8「受贈句集紹介」より