小島てつを「人生が見えるから俳句(時々短歌)は面白い」ブログ版

最近、最新の優れた俳句(短歌)を紹介し、俳句(短歌)の幅の広さ、その奥深さを堪能していただけましたらありがたいです。これをきっかけに俳句(短歌)を作る人がふえてくれたら、最高です。

俳人・歌人の、特に優れた作品を読むことで、今を生きる読者(または実作者)のみなさんのこころに少しでも癒しの風が吹いてくれたらいいなと念願して、今日も鑑賞を書きます。ご感想なだお寄せいただければうれしいです。

渡良瀬の葦焼(よしやき)の空濃むらさき 川名久美子

結社誌「廻廊」を見ていたら、この句に出会った。2020年5・6月号掲載の句である。「廻廊」は、八染藍子さんが広島県廿日市市で出されている雑誌だ。まったく方向の異なる地域の出来事が詠まれ、掲載されていることに驚いた次第。作者は関東地方の方なのであろうか。渡良瀬遊

花びらの吹かれ色増す酔芙蓉 加古宗也

酔芙蓉の花びらが、風に乗って揺れるたびに、色を少しずつ加えてゆくようだという句。もちろん、作者の感覚がそう捉えたのであって、事実ではない。しかし、事実以上に事実めいた印象を与えるところが、言葉の芸としての俳句の持ち味なのだ。酔芙蓉の花の美しさの真実を描い

赤まんまちぐはぐに生き夫婦かな  小島千架子

筆者は、俳句という文芸は、作者をまったく知らないより、少しぐらい知っていたほうがより深く理解できると思っている。もちろん、知りすぎ、はかえってマイナスになることもある。ここのところが難しい。俳句はもともと座の文芸だから、顔を付き合わせて、それぞれの句を理

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