小島てつを「人生が見えるから俳句(時々短歌)は面白い」ブログ版

最近、最新の優れた俳句(短歌)を紹介し、俳句(短歌)の幅の広さ、その奥深さを堪能していただけましたらありがたいです。これをきっかけに俳句(短歌)を作る人がふえてくれたら、最高です。

俳人・歌人の、特に優れた作品を読むことで、今を生きる読者(または実作者)のみなさんのこころに少しでも癒しの風が吹いてくれたらいいなと念願して、今日も鑑賞を書きます。ご感想なだお寄せいただければうれしいです。

穂絮飛ぶ古関裕而の譜面から 池田義弘

いまオンエアしているNHKの朝ドラは、古関裕而(こせき・ゆうじ)をモデルにしている。NHKのラジオを聴いていると、いまも番組のテーマ音楽でたびたび古関の曲が流れる。いささか古風な曲調だが、けっして暗くない。そんな音楽を奏でるための譜面と、ふわふわと空に舞う綿毛の

やみさうで雨の一日著莪(しゃが)の花 西本ひとみ

著莪の花。筆者は、以前、鎌倉を吟行したとき、寺院の奥を散策していて著莪の花を見つけた。鎌倉の市街地はからりと晴れやかだが、一歩、寺院の奥から山を登ってゆく道に入ると、なんとなく薄暗く中世の余韻がいまも残っているように感じた。そんな中世の寂しい風情とどこか

つむじ打つ銀杏青葉の雫(しずく)かな  河原地英武

「銀杏」といえば、「黄葉」と来るのが常道だが、作者は「青葉」をもってきた。その意外性。意外性は、しずくがぽつん💧と落ちてきて「つむじ打つ」たという、あの驚きにも重なる。この1句、五七五の詰まった言葉のなかに、「驚き」のみが表現されている。その単純さがよいと

↑このページのトップヘ