小島てつを「人生が見えるから俳句(時々短歌)は面白い」ブログ版

最近、最新の優れた俳句(短歌)を紹介し、俳句(短歌)の幅の広さ、その奥深さを堪能していただけましたらありがたいです。これをきっかけに俳句(短歌)を作る人がふえてくれたら、最高です。

俳人・歌人の、特に優れた作品を読むことで、今を生きる読者(または実作者)のみなさんのこころに少しでも癒しの風が吹いてくれたらいいなと念願して、今日も鑑賞を書きます。ご感想なだお寄せいただければうれしいです。

祈り満ち寺の甍(いらか)のかぎろへる  中村ひろ子

阪神淡路大震災、東日本大震災、そしてその後多くの災害に見舞われ続けてきた日本列島。いまも蔓延し続けている新型コロナウィルス。全世界も危機に瀕している。今後も人類に多大な悪影響をおよぼすであろう被害の大きさは、測りしれないものがある。このような災難に遭遇し

白つつじこころのいたむことばかり  安住 敦

昨日、路ばたに白いつつじがひっそりと咲いているのを見つけた。赤いつつつじは自己主張するような華やかさがあるが、白つつじはむしろ静かに、控えめな生き方を思わせるものがあるし、もっといえば白い色には不安を増幅させるものがあると思う。現在、出口の見えない新型コ

さよならは接続詞なりさくら散る 村上邦子

「さよならは接続詞なり」と一気に言い切り、一呼吸置いて「さくら散る」となる。「なり」は断定するときに使う。この句、前と後が関連していると思えばよいが、関連していないと思うとダメという評価になる。そういう作りの句である。その評価は、読者に委ねられる。そこが

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