小島てつを「人生が見えるから俳句(時々短歌)は面白い」ブログ版

最近、最新の優れた俳句(短歌)を紹介し、俳句(短歌)の幅の広さ、その奥深さを堪能していただけましたらありがたいです。これをきっかけに俳句(短歌)を作る人がふえてくれたら、最高です。

俳人・歌人の、特に優れた作品を読むことで、今を生きる読者(または実作者)のみなさんのこころに少しでも癒しの風が吹いてくれたらいいなと念願して、今日も鑑賞を書きます。ご感想なだお寄せいただければうれしいです。

壜うつくしく香水も劇薬も 片山由美子

いきなり「壜うつくしく」ときます。そこで間が生まれます。続く言葉が、「香水も劇薬も」です。全く性格の違うモノが並びます。人生を豊かに飾ってくれるのが香水。かたや、人生を狂わせてしまう怖いものが劇薬。どちらにしても、それらの容れ物としてのガラス壜は、皮肉に

汗匂ふこれが生くるといふことか 大竹多可志

俳句はどちらかというと美しい景色を詠むと収まりがいいですね。しかし掲句は汗を詠んでいます。最近、気象庁が夏の暑さをランク付けする上で、最も暑い日のことを「酷暑」と表現しましたが、俳人にはけっして珍しい言葉ではありません。酷暑は季語だからです。それはさてお

健やかなれ我を朋(とも)とす夜の蜘蛛(くも) 池田澄子

じゃんけんに負けて、蛍に生まれたと書く池田澄子さん。自然の生きとし生けるものすべてを、我が朋友としてご覧になられているような感覚の句です。しかしよりによって夜の蜘蛛ですか。かつて野澤節子は、われ病めり今宵1匹の蜘蛛も宥(ゆる)さずという句を作りました。青春期

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