小島てつを「人生が見えるから俳句(時々短歌)は面白い」ブログ版

最近、最新の優れた俳句(短歌)を紹介し、俳句(短歌)の幅の広さ、その奥深さを堪能していただけましたらありがたいです。これをきっかけに俳句(短歌)を作る人がふえてくれたら、最高です。

俳人・歌人の、特に優れた作品を読むことで、今を生きる読者(または実作者)のみなさんのこころに少しでも癒しの風が吹いてくれたらいいなと念願して、今日も鑑賞を書きます。ご感想なだお寄せいただければうれしいです。

いわし雲日暮は鱗ゆるびけり 吉田千嘉子

秋晴れの空に浮かぶ雲は、夏のそれよりも淡白な感じのものが多い。いわし雲はその代表格。これを書いている今日現在、午前9時だが、空にはいわし雲がある。🐟掲句は、日暮れどきのいわし雲を詠んでいる。いわし雲のいわしの鱗模様に、時間が経過したせいか、緩みが生じている

いつ影と入れ替りしや夏の蝶 仲 寒蟬

蝶が花に止まっていると、蝶の影が見えた。夏の強い日差しがあったからである。素早い動きをする蝶は、じっとしていることはない。いま見つけたかと思っていたが、もう次の花に飛び移っている。🦋前の花に残っているのは蝶の影だけ。影だけ置いて、本物の蝶は、悠々と次の花

青葉雨死もまた一身上の都合 行方克巳

木の葉がだんだんに緑濃くなってくるころ、雨が降る。木にとっては慈雨だが、雨空は暗い。🌿そんな季節、親しい人の訃報に接した。そうか、もうあの人と話すことはできないのか。🌿まさに「一身上の都合」で会社を去るように、違う世界へと旅だってしまったあの人。死はこの

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