母がいて、子(娘・私)がいる。
どういう巡り合わせで、今、二人が生きているのか?

秋の草花が一面に乱れ咲く花野。
爽やかな風に吹かれている。
ふと、広い世界の中で、私という存在はなぜ、この母の娘として生まれてきたのか? そのことの不思議を思う。
親子と簡単にいうが、いのちの繋がりというものは、どう考えても、頭では理解できないものである。
漠然とした疑問ゆえに生まれる心の波立ち、それを鎮めてくれるものが、爽やかな花野の花たちだったのであろう。