読売新聞「読売俳壇」から。
今日(2020.2.17)の読売俳壇の正木ゆう子選で評されている句を取り上げる。
「駅ピアノ」とは、いうまでもなく作者か駅員、またはマスコミの造語であろうが、理解できる言葉である。
駅の構内にピアノが置かれている。きっとたれでも自由に弾けるのだ。ふらりと立ち寄って、弾く人がいる。もしかしたら、それを立ち止まって聴く人もいるかもしれない。そんな「駅ピアノ」だ。
「置けば / 弾く人」は因果関係をあらわしている。置かれたピアノは、弾く人を引っ張ってくる力がある。
正木さんも「置けば」がいいという。
「置けば、弾く人が吸い寄せられる。メロディーが花開く」
と評している。
この句の読者、弾く人とはどういう人かと一瞬想像してしまう。
そこに「冬のばら」が登場する。「冬のばら」から、どういう人を想像するだろう。結論は読者に委ねられる。そこに余韻が生まれる。