テレビ「プレバト」より。作者の千原ジュニアは、お笑いタレント。
パティシェとはお菓子を作る職人のことをいうが、もっと拡大解釈して、個人経営のお菓子店のオーナーといってもよいかもしれない。
いつか顔なじみになっていた洋菓子店のオーナーとの会話。今日は我が子と一緒だ。
このシチュエーションだと作者(父親)本人がそこにいるというより、どちらかというと母親がそこにいて、聞かれてニコやかに子の名を告げたというほうが、ふさわしいようにおもう。
我が子が可愛いくてたまらない母親。だから時間が許す限り親と子は一緒に行動するのだ。
「お嬢ちゃんのお名前は?」
そう聞かれ、子と一瞬目で合図をして、パティシェに答える母親。
洋菓子店の甘い雰囲気と冬の暖かい日ざしが混じり合ったくつろぎの時がそこに流れてるゆく。
こういう句を読むと、我々一般人とタレントもそう違いはないのだということに気付く。
昨年秋ごろ、吉本興業の何人かのタレントが反社会的な組織の会合に呼ばれて、結果としていくばくかの報酬をいただいて問題になった。
売れないお笑いタレントの側からすればギャラは少なく生活するのが大変なんだということがいわれ、同情される余地もあった。
この報道を聞いたとき、そうか、芸能界もわれわれの一般人の世界と、そう変わらないなと思った。この句の作者、千原ジュニアさんは、そういう芸能界に身を置いている。だから、一般人の感覚とそう変わらないのだ。