廣瀬さんは、飯田龍太の一番弟子だった。いや、福田甲子雄さんのほうが一番だという方もいらっしゃるかもしれない。ともかく、このお二人、どちらが右腕で、どちらが左腕。ともにいなくてはならない存在だったことに変わりはない。ともに、先年亡くなられた。残念である。
さて、掲句。この句の季語は「正月の雪」だ。新年の雪というだけで、新鮮な雪がイメージされる。
真清水は、濁りのない純粋な水のことをいう。川であろうか、泉であろうか。マシミズという響きもよい。
雪と水が、ともに新鮮なうちに混じり合う。混じり合うことで、イキイキとした自然の息吹がそこに生まれるように感じられるのである。
その光景を見るということは、まことに寒い地点に立たねばならない。しかしその寒さを忘れさせるような自然の息吹の「新鮮さ」があり、そこに感動が生まれるといっていいだろう。
いままさに「新年」が始まったのだ。その感動にすべては収斂される一句なのである。
夾雑物をまったく持たない、シンプルさがこの句の身上である。
この感動を、いくつになっても失いたくないものである。
2020年が始まった。

巷では、元日産の会長、カルロス・ゴーンが、日本で保釈中の身ながら国外逃亡に成功、いまレバノンにいるという。年の始めにそんなニュースが流れた。
その彼が、自分が捕まった背景を記者会見で説明するという。どんな話がとびだすか?
また、アメリカとイランが緊迫した状態になっているというニュースがある。
世界は動いている。ただし、悪い方向にだけは動いてほしくないものだ。