若冲の絵に描かれるニワトリが、羽抜けだったというふうに言いたいのではないと思う。むしろ若冲の絵の鶏は豪華絢爛でふくよかな姿が描かれている。その鶏が絵から飛び出していつしか羽抜けの鶏になってしまったと言いたかったのだろう。絵から抜け出すという捉え方は決して新しいものではないが、ふくよかな鶏がやせ細って目の前に現れたとすると、なんとなくあわれでもある。が、作者は前向きなものをみて、まだまだがんばらねばと思ったのである。爽樹2019.11