義経堂は青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩にある義経寺をいう。平泉を離れた源義経は、ここで三日三晩聖観音に祈り、やがて北海道に渡ったという伝説があるという。
本州最北端の鄙びた寺にそぼ降る秋の雨も、やがて木の根の窪みに溜まり、鈍色の空を映して義経の行く末を暗示していたのであろうか。
昨日(9月11日)、関東地方は激しい雷雨におそわれた。雨で道は川のように溢れた。稲光が光った直後、ゴロゴロ・ドスンと落雷の音がした。すぐ近くに雷雲があったのであろう。家に堕ちるのではないかという恐怖があった。そんな時間が一時間ぐらい続いた。
雷が去ったあと、近くのコンビニに行き、ATMを使おうとしたら、落雷の関係でまだ動かないという。落雷の激しさを実感した。
義経堂に降る雨とはまったく違う、情緒のない雨であった。作者は故人。
俳句あるふぁより。