令和元年となった今年の桜は、気候が穏やかだったから、花季が長かった。
作者は吉野に行かれたようだ。吉野は花の名所。大勢の人が来るであろうから、当然バスも大きな駐車場を日に何便も出入りを繰り返しているのではないか。花ビラは「花クズ」となって、クルマに巻き上げられることになる。
この句の眼目は、花クズの方ではなく、花クズを巻き上げて走り去っていくバスの動きの方なのである。バスが走り去ったあとも、花クズは汚れて残っている。
観桜好きの日本人だが、なんとなく寂しい光景ではある。
太陽2019.8