一読、微苦笑を誘うような、よく見るどこにもある日常の一コマである。
笑いを誘うといえば川柳を思うかたは多いと思うが、川柳の場合は哄笑、俳句の場合は微苦笑だと思っていただければよい。この句、笑いのなかに、季語「日の永し」がしみじみとした風情を醸し出している。人間喜劇というものだろう。
青芝2019.6