たかはしさんは、子がまだ小さいときに亡くされている。30年以上前のことと記憶する。その子の姿を涅槃図の中に見出したというのである。見出したことで、母としては安堵のような心が感じられたことであろう。「涅槃図の隅」と、いささか遠慮がちにいうが、隅っこであっても、諸神のそばにはべれれば、それはそれで悟りの世界に入ったということである。すごいことだ。OPUS 2019.5