小島てつを「人生が見えるから俳句は面白い」ブログ版

最近、最新の優れた俳句とその作者を紹介し、俳句の幅の広さ、その奥深さを堪能していただけましたらありがたいです。これをきっかけに俳句を作る人がふえてくれたら、最高です。

今を生きる俳人の、特に優れた俳句を読むことで、今を生きる読者(または実作者)のみなさんのこころに少しでも癒しの風が吹いてくれたらいいなと念願して、今日も鑑賞を書きます。ご感想なだお寄せいただければうれしいです。

亡き人の癖字の手紙春灯    山崎ひさを

今月の山崎さんの句は、平間真木子さん十三回忌に際して詠まれた句が並ぶ。十三回忌を迎えて偲ばれるということは、偲ぶ人の心の優しさやひろやかさがなくてはできないことだ。山崎さんは、けっして威張らない人、名もない人たちにも思いやりの気配りをされる人だ。祝賀会な

富士よりの寒さ来てゐる椅子の影     梶原美邦

作者は神奈川県相模原市在住。富士山はきっと間近に見えるのだろう。間近である分、山頂付近の雪の形などもよく見えるから、かえって寒々とした気分になるかもしれない。以前、富士山の絵ハガキセットを買ったことがあるが、四季の富士山の姿のなかでやはり一番惹かれたのは

湯畑の湯気盛り上ぐる春の雪     戸恒東人

湯畑とは温泉の源泉を地表や木製の樋に掛け流し、温泉の成分である湯の花の採取や湯の温度を調節する施設のこと。群馬県の草津温泉の湯畑がよく知られている。草津の冬はよく雪が降る。湯けむりと雪の風情はなかなか乙なものだ。時には春になっても雪が降り、来た湯治客を楽

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