小島てつを「人生が見えるから俳句は面白い」ブログ版

最近、最新の優れた俳句とその作者を紹介し、俳句の幅の広さ、その奥深さを堪能していただけましたらありがたいです。これをきっかけに俳句を作る人がふえてくれたら、最高です。

今を生きる俳人の、特に優れた俳句を読むことで、今を生きる読者(または実作者)のみなさんのこころに少しでも癒しの風が吹いてくれたらいいなと念願して、今日も鑑賞を書きます。ご感想なだお寄せいただければうれしいです。

いざこざはリュックにつめて遠花火   石田かつら

結社誌に載る投句というのは、知友の場所は別として、作者の情報はほとんど載らないためわからないのである。掲句の作者もまた筆者にとっては、全く未知の方である。年齢はおいくつぐらいか、どこに住んでおられるのか、男性か女性かも不明なのである。筆者は作者のことを知

昼寝より覚め利き足のさてどちら    柴田多鶴子

昼寝も眠りが深いと、目覚めた時、眠る前のことなど忘れて、ぽかあんとしてしまうことがある。昼寝とは、主にまだ陽のある午後に短い時間睡眠をとることをいい、動いていた身体を急に寛がせるためか、かえって眠りが深くなることがあるのであろう。この句、「利き足のさてど

若冲(じゃくちゅう)の絵より飛び出し羽抜鶏  河瀬俊彦

若冲の絵に描かれるニワトリが、羽抜けだったというふうに言いたいのではないと思う。むしろ若冲の絵の鶏は豪華絢爛でふくよかな姿が描かれている。その鶏が絵から飛び出していつしか羽抜けの鶏になってしまったと言いたかったのだろう。絵から抜け出すという捉え方は決して

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