小島てつを「人生が見えるから俳句は面白い」ブログ版

最近、最新の優れた俳句とその作者を紹介し、俳句の幅の広さ、その奥深さを堪能していただけましたらありがたいです。これをきっかけに俳句を作る人がふえてくれたら、最高です。

今を生きる俳人の、特に優れた俳句を読むことで、今を生きる読者(または実作者)のみなさんのこころに少しでも癒しの風が吹いてくれたらいいなと念願して、今日も鑑賞を書きます。ご感想なだお寄せいただければうれしいです。

くれてなお命の限り蝉しぐれ    中曽根康弘

令和元年11月29日、中曽根康弘さんが101歳で逝去されたという報道が日本中を駆けめぐった。筆者は、幸い何度かお会いする機会を得、握手も交わしたことがある。砂防会館に事務所があったころである。掲句、「くれて」は漢字で書けば「暮れて」または「昏れて」だろう。単なる

落葉焚く匂ひこんだてカレーにす    熊谷愛子

紅葉を愛でていたと思ったら、あっという間に落葉の季節に変わってしまう。このころの自然の推移はまことに目まぐるしいのだ。はらはら落ちる落葉も、最初は見た目にもきれいだが、次第に枯れ色がふかまり、紙くずのようになってしまうと、人間の生活の周囲に散らばった落葉

枯野に日戸をあけて鳴く鳩時計     秋元不死男

時々、何年も前に亡くなった俳人の名句を読みたくなる。この句の作者、秋元不死男さんにお会いしたことはないと思う。(もしかすると、角川の賀詞交歓会のようなところでお見かけしたことがあるか?その程度である)そんなご縁だが、私の中では好きな句の多い俳人の一人だ。わ

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