小島てつを「人生が見えるから俳句は面白い」ブログ版

最近、最新の優れた俳句とその作者を紹介し、俳句の幅の広さ、その奥深さを堪能していただけましたらありがたいです。これをきっかけに俳句を作る人がふえてくれたら、最高です。

今を生きる俳人の、特に優れた俳句を読むことで、今を生きる読者(または実作者)のみなさんのこころに少しでも癒しの風が吹いてくれたらいいなと念願して、今日も鑑賞を書きます。ご感想なだお寄せいただければうれしいです。

星のいま生まれ大原雑魚寝(ざこね)かな    夏井いつき

「大原雑魚寝」とは、節分の夜、京都大原井出町の江文神社で参籠通夜に行われた乱婚の風習をいう。昔、大原村の蛇井出に大淵という池があり、大蛇が住んでいて里人に危害を加えたため里人は避難の目的で一ヶ所に集まるようになり、乱婚が行われるようになった。これが風習化

パティシェに告げる吾子(あこ)の名冬うらら     千原ジュニア

テレビ「プレバト」より。作者の千原ジュニアは、お笑いタレント。パティシェとはお菓子を作る職人のことをいうが、もっと拡大解釈して、個人経営のお菓子店のオーナーといってもよいかもしれない。いつか顔なじみになっていた洋菓子店のオーナーとの会話。今日は我が子と一

海の日が眠たさ誘ふ冬すみれ    五所平之助

作者は、最初のトーキー映画を監督した庶民派の名匠。1902年生まれ、1981年に亡くなられている。久保田万太郎の「春燈」に所属して俳句を作っていたことでも知られている。映像の焦点の絞り方や、二句一章のモンタージュ的な手法など、俳句と共通するところが映画制作にはけ

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